PDF百万塔陀羅尼
百万塔陀羅尼とは
百万塔陀羅尼は、制作年代がはっきりわかる世界最古の印刷物です。
この百万塔陀羅尼は、奈良時代の西暦770年に鎮護国家を祈念するため作成された……といった由来が知りたい方は、Wikipediaの「百万塔陀羅尼」をごらんください。
さて、一般には百万塔陀羅尼と呼ばれますが、正式には、唐の弥陀山という人が翻訳した『無垢浄光大陀羅尼経』というお経です。このお経の中に6種類の陀羅尼がありますが、そのうち4種類の陀羅尼が印刷され、木製の塔に納められたのです。
- 根本陀羅尼
- 相輪陀羅尼
- 自心印陀羅尼
- 六度陀羅尼
PDF版 百万塔陀羅尼
今回、この4種類の陀羅尼をPDFにしてみました。
百万塔陀羅尼(darani.pdf)(237)
底本は、中華電子佛典協會の『大正新脩大藏經 第十九冊 No. 1024《無垢淨光大陀羅尼經》』(CBETA電子佛典 V1.12 (UTF-8) 普及版 2006/08/12)です。これを元に、以下の図書を参照し、修正しました。
日本印刷学会西部支部百万塔陀羅尼研究班編. 百万塔陀羅尼の研究. 東京, 八木書店, 1987.2.
法隆寺昭和資財帳編集委員会編. 法隆寺の至寶 : 昭和資財帳, 5 百萬塔・陀羅尼経. 東京, 小学館, 1991.6.
文字フォントは、日本学術振興会・東京大学多国語処理研究会の「GT書体2000」を使いました。これは、本文中にUTF-8では表現できない文字があるためです。それでも、一部の文字は「GT書体2000」でもみつからなかったため、似ている字をあてました。
なお、底本も文字フォントも、個人的な非営利目的の利用については無償だそうです。深く感謝いたします。
作ってみよう
このPDFを利用して、百万塔陀羅尼の巻物を作ってみましょう。
元の陀羅尼は、本文の文字の高さが約5cm、紙の高さが約5.5cmです。このPDFをA4の紙に印刷すると、本文がそれに近い大きさになります。
実際に印刷し、余白を切り取ってつなぎ合わせると、こんな感じです。
これがくるくる巻いた状態で、木製の塔に入っていたわけです。
こうしてみると、ほとんど豆本というか豆巻物ですね。けっこうかわいいかも。
参考文献
『無垢浄光大陀羅尼経』は、『大正新脩大藏經』に収録されていていて、以下のサイトからダウンロードできます。
- 大正新脩大藏經テキストデータベース Shift-JIS版
- 中華電子佛典協會 UTF-8版, Big5版
なお、「この陀羅尼を、声に出して唱えてみたい」という方は、以下の文献をごらんください。
宮坂宥勝. 百万塔陀羅尼の解読. 密教学. 1977.10, 13-14合併号, p.15-33.